「ねぇ!レイヴン!!ホワイトデーのお返しは!?」
「んー?ないわよ」
朝からずっとずっと、探していた。
とてとてと、はやっと探し当てたお目当ての人物に駆け寄っていく。
しかし当の本人といえば、気のない様子で。
今日という日はもうすぐ三分の二に差しかかろうとしていた。
「ええ!?なんでぇ!?
あたし、レイヴンにチョコ、あげたよね?」
「どうせ特別じゃないんでしょ?」
「そんなことないもん!レイヴンのは特別だもん!!」
「だったらなおさらよ。
そんな無駄なことしてないで、もっとちゃんに似合う男にあげなさいな」
は今年で13歳。
レイヴンは35歳。
愛の前には歳の差なんて関係ないのに、レイヴンはいつも言うのだ。
にはもっと相応しい男がいるはずだ、と。
「何でそんなこと言うの?あたしはレイヴンのことが好きなのに」
「はいはい」
いつも、そう。
がなんと言おうとも、彼は言葉をはぐらかしてどっかへ行ってしまうのだ。
「レイヴン!!ねぇ、レイヴン、待ってよ!!」
今日も、そう。
だんだんと遠ざかっていくレイヴンの背中を、は必死で追いかけた。
けれども途中でつんのめる。
ばたーんと盛大にこけている内に、レイヴンの背中は見えなくなってしまった。
途方にくれたの瞳に、じわっと涙が滲んでくる。
「ふぇええええん」
こういう所が子供だと言われてしまう所以なのだが、
擦りむいた膝や手のひらはじくじくと痛むし、
レイヴンはこちらを振り向きもせずに去っていってしまった。
痛さと寂しさや悲しさが入り混じって、
自分でも何がどうしたいのか分からずにただ、は泣き続けた。
「・・・・・・しょうがないわね。
ほら、お嬢様は何がご希望ですか?」
泣き続けるの頭上で、ふわりと優しい風が動いた。
追いついてこないを心配して、レイヴンが戻ってきたのだ。
目の前にしゃがんだレイヴンは少し困ったような顔をして、けれども優しげな表情で、
の頭を撫でてくれている。
すっかり涙は引っ込んでしまった。
目元に残ったしょっぱい気持ちをぐいと手の甲でこすると、
は内緒話をするかのようにレイヴンの耳に顔を寄せた。
「あのね、・・・・・・キスして」
「はい?」
レイヴンが、聞き返す。
それには満面の笑みで応えた。
「ミラちゃんが言ってたの!
好きな人にキスしてもらえると幸せな気分になれるって」
「ああ、あの子ね・・・・・・」
が言うミラちゃんとはの友達であり、年齢の割りにはおませな子で、
すべては彼女の入れ知恵である。
そしてその子はレイヴンも既知の人物であった。
「・・・・・・ダメなの?」
呆れたように小さく溜息をついたレイヴンを見て、の口元が再び歪んだ。
大きな瞳が涙でいっぱいになるのに後一歩というところ、再び聞こえる小さな溜息。
そして額に感じる、優しい感触。
「おでこ・・・・・・」
「お子様にはこれで充分よ。
大人になってからまた出直してらっしゃい」
キョトンと右手で額を押さえていると、その上からこつんと小突かれる。
それは、が望んでいたものとは少し違っていたけれど、
確かに幸せで、胸が温かくなる、優しい温もりだった。
「ほら、いくわよ、ちゃん」
「うん!」
レイヴンがと同じ目線で、優しく笑いながら差し出した。
今度は転ばないようしっかりと、繋ぐ手を。
留められない想いが、溢れ出す。
「レイヴン、大好き!!」
「ちょっ、ちゃん、苦しい・・・・・・」
あなたが好き、という気持ち。
通じるのは―――そう。そう遠くない、未来・・・・・・?
(いつかぜーったい、ぜぇーったいにレイヴンをメロメロにしてみせるんだからぁ!)
がーるずびぃあんびしゃす!!
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レイヴン大好きだぁ!
・・・・・・取り乱しまして。
ホワイトデー第3弾レイヴン夢のお届けです。
レイヴンはなんであんなにあったかっこいいんですかね。
包容力があるというか。
そんなレイヴンの良さを出せるようがんばってみました。
甘甘・・・・・・?
というよりほのぼの甘か(汗
お子様ヒロインも可愛くていいですよね。
ぜひおっさんをメロメロにをしてもらいたいものです(笑
こちらもフリー夢なのでよろしければどうぞ。
レイヴン夢サイトさん、もっと増えるといいですよね。
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