深い木々の合間をは進む。
頭上には木漏れ日が差し込み、鳥の鳴き声が鈴の音のように響き渡る。
この森には清浄な空気が流れていて、魔物の類は一切近寄る事が出来ない。
木の枝では鳥達が羽根を休め、木陰ではリス達が戯れる。
それらを莞然と楽しみながら、奥へ、奥へと歩みを進める。
暫くすると、これまで鬱蒼と生い茂っていた木々たちが嘘のように、ぽっかりと、空間の開けた場所に出る。
目の前には、森の動物達に囲まれた長身の男。
は動物達を驚かせないように、静かに男に近寄った。


「デューク」
「・・・・・・か」


長身の男---デュークは振り返り、の名前を口にする。
その彼の足元には長い尾を持つ狐が纏わりつき、自身の存在を主張していた。


「相変わらず、動物達に人気ね」


ちょっと嫉妬しちゃうわ、と恨めし気にデュークの足元の動物を見る
しかし次の瞬間、デュークの肩に駆け上ってきたリスの子供を見たの目が輝きだす。

その尻尾は見るからにふかふかで、触ると気持ちよさそうだ。
はすぐにでも触ってみたい衝動に駆られ、デュークの顔をちらりと覗き見る。


「ね、触ってみていい?」


そう言いながらもリスの尻尾に向かって伸ばされる手。


「あっ・・・・・・」


しかし、の手が届く一歩手前で、リスの子供は逃げてしまった。
それに反射的に手を引っ込めると、は残念そうに視線を地面に落とす。


「・・・・・・だめね。私だとどうしても逃げられちゃう」


デュークとは違い、自分は動物達に好かれてはいないようだ。
が近づくといつも動物達は逃げてしまう。

名残惜しげに、リスの子供が逃げていった先の木の枝を見つめた後、はデュークを振り返った。


「ね。どうしたらデュークみたいに好かれるのかしら?」
「その必要はない」


きっぱりと、そう告げるデューク。
その言葉に、は目をぱちくりと瞬く。


「え、どうして・・・・・・?」
「お前は、私だけが見ていればいい」


そう言って、デュークのルビーよりも尚深い真紅の瞳がの姿を映し出す。


「デューク・・・・・・」


は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐにデュークの目を見つめ返すと、
そっと彼に近寄り、その腕に自身の腕を絡ませた。


「そうね、私はあなたさえいればそれでいいわ」


が近づいた事により、デュークの周りにいた動物達が蜘蛛の子を散らすようにその場から離れていく。
辺りはそれまでの光景が嘘のように静まり返り、葉の擦れ合う音さえもこの場には届かなかった。
しかし、見つめ合う彼等のその瞳には、もう互いのその姿しか、映ってはいなかった。



















































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拍手ありがとうございます!!
お礼のデューク夢でございます。
これで一通りお礼夢かけた感じですかね・・・・・・!
悲恋率が高い気もしますが><

動物達はデュークが好きだから、
デュークと仲良い夢主が好きじゃないんです。
だから夢主が近づくと逃げちゃう。
けど、ちょっと待って!!
二人きりにしたらもっと仲良くなっちゃうよ・・・!?
と自分突っ込み。
でも、あの二人は二人きりだろうがなんだろうが関係なさそうですよね。
デュークも堅物そうに見えて口説く言葉は心得てそうな。
というより、そういう言葉がさらりと出てきそうな感じがしてます。